精神疾患の1つ統合失調症の患者から新型万能細胞(iPS細胞)を作ることに、慶応義塾大学の岡野栄之教授と米ジョンズ・ホプキンズ大学の沢明教授の研究チームが成功した。神経細胞に成長させて、発症原因の解明や、患者の遺伝子タイプと治療薬の効きやすさとの関連性などを調べる。
19日に都内で開かれた特定非営利活動法人(NPO法人)日本せきずい基金主催の再生医療に関するシンポジウムで発表した。
米国で統合失調症と診断された4人の皮膚の細胞をもとに、慶応大学がiPS細胞を作製。iPS細胞から神経のもとになる神経幹細胞にまで育てた。
さっすが!慶應の岡野教授ですね。
統合失調症も、脳の伝達物質の異常であることが分かってから、治療薬によってかなり治療することができるようになりました。この統合失調症モデルのiPS細胞を用いて研究を進めれば、今以上に症状を落ち着かせることができるようになるでしょう。
2010年も期待してます、岡野教授。
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