2009年09月21日

助産師による自宅出産は病院と同じくらい安全。

助産師による自宅出産の安全性は病院と同等

 正規の助産師の付き添いによる自宅出産は病院での出産と比べて安全性に差がないほか、合併症リスクはむしろ低いことが、カナダで実施された新しい研究により報告され、カナダ医師会誌「CMAJ」オンライン版に8月31日掲載された。

 研究著者であるカナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学(バンクーバー)のPatricia Janssen氏によると、米国産婦人科学会(ACOG)のほか、オーストラリアおよびニュージーランドの一部団体は自宅出産に反対の立場を取っているが、英国では多くの団体が自宅出産を支持しており、カナダの各州では現在、助産師による出産への移行期にあるという。米国では助産師に対する明確な規制や免許制度がない。米国専門助産婦認定協会(NACPM)が資格認定を行っているが、多くの州で用いられておらず、自宅出産をしたくても助産師が適正な資格をもっているかどうか判断することができないという問題があるという。

 今回の研究では、2000〜2004年にブリティッシュ・コロンビア大学で扱った約1万3,000件の計画出産を対象に、正規の助産師(カナダでは助産婦は登録制)の付き添いによる自宅出産、助産師の付き添いによる病院での出産、医師による病院で出産の3グループを比較。出産1,000件あたりの死亡数は自宅出産で0.35、助産師による病院出産で0.57、医師による病院出産で0.64であった。また、自宅出産では産婦の膣裂傷や出血などの障害が少なく、治療介入を要した例も少なかったほか、新生児が酸素療法や蘇生措置を要する比率も低かった。ただし、自宅出産を望む女性はより健康である傾向があり、「自己選択」のため結果に偏りのある可能性を著者らは認めている。

 別の専門家は「出産場所の管理には政治的、経済的問題があるが、医師らの間にも自宅出産は安全ではないという思い込みがある」と指摘。「医師は自宅出産で合併症を来した例ばかりを見ているが、自宅出産で生まれた乳児は母乳育児が良好で院内感染も少ないなど、医学的な利点もあるはず」と述べ、助産師の規制や免許制度の確立の必要性を主張している。



 へえー。まあ妊娠っていうのはリスクがつきものです。誰しもが必ず出産に成功するものではありません。ですが、妊娠してから病院で定期的に検診していて、問題がないのなら、自宅で出産することも当然可能です。より安心して産むことが出来ますし、お産のエキスパートである助産師がいれば心配無用です。

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posted by さじ at 04:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 生殖
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