日本眼科医会は9月17日、2007年現在の視覚障害者数は約164万人に上ると発表した。高齢化がさらに進む30年には202万人とピークに達し、医療費に加え、家族の負担や低雇用率、QOL(生活の質)の低下などを金額に換算した視覚障害のコストは11兆円に膨らむと試算。緑内障、糖尿病網膜症など原因疾患の予防・早期診断に対する国民意識の向上、より積極的な治療が必要としている。
眼科医会は公的資料や疫学研究などを基に視覚障害者数を算出。良い方の矯正視力が0.1超0.5未満の「ロービジョン者」が144万9000人、0.1以下の「失明者」が18万8000人の計163万7000人となった。原因疾患は、緑内障24%、糖尿病網膜症21%、変性近視12%、加齢黄斑変性症11%、白内障7%の順となり、上位5疾患で4分の3を占めた。
結構いますね。やはり緑内障、糖尿病性網膜症が多いようです。これらの疾患は、定期的な検査などで早期発見することが可能ですので、眼科の定期健診を怠らないようにして下さい。
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