塩野義製薬(本社・大阪市)が来年中の販売を目指して開発中のインフルエンザ治療薬「ペラミビル」を、季節性インフルエンザの患者に投与すると、タミフルに匹敵する効果があることが、同社の臨床試験でわかった。
新型を含めたインフルエンザの新たな治療の選択肢として期待される。米国で開催中の米微生物学会で報告された。
日本と韓国、台湾の1099人の季節性インフルエンザ患者を対象にした臨床試験で、1回の投与でタミフルを5日間服用したのとほぼ同じ期間で回復した。ペラミビルは、静脈に点滴や注射で投与するため、薬を飲めない重症患者らの治療にも期待できるという。
ペラミビル。名前が分かりづらいっちゃ分かりづらいか。ベラパミルっぽいですもんね、語感が。
タミフルと作用する部位が異なるのならば、タミフル耐性のウイルスにも効くかもしれません。薬の選択が広がるのは良いことですね。
関連
医学処:どのタイプのインフルエンザにも効く万能ワクチンを開発
医学処:タミフルと風邪薬を同時に飲んだネズミに異常行動がでる
医学処:新型インフルエンザの男性、基礎疾患をもっていないのに死亡