全日本スキー連盟(SAJ)と札幌医科大学が、ノルディックスキー・ジャンプの競技力向上を目指して連携協力協定を結んだ。札幌・大倉山ジャンプ競技場をジャンプの競技別強化拠点「ナショナルトレーニングセンター」とする事業の一環で、来年2月のバンクーバー冬季五輪などで飛躍を目指す選手の力を引き出すことが狙いだ。
札幌医科大は国内でいち早く、運動療法や物理療法で身体機能の改善を促す「理学療法学」の講座を大学院に開設。整形外科医と理学療法士が綿密に連携して、スポーツ医学の研究や臨床、教育に力を注いでいる。
また、初代学長の大野精七氏はSAJ設立や1972年札幌五輪の開催に尽力。以前から大学の整形外科医や理学療法士らが個別に有力選手を支援したり、冬季五輪の日本選手団で医療スタッフを務めたりと、スキーとのつながりは深い。
今後は、既に着手している選手個々の身体的データの計測や栄養管理、トレーニング法の指導などのほか、連携する分野を広げていく方向。片寄正樹教授(臨床理学療法学)は「女子選手に婦人科から助言したり、必要に応じて呼吸や神経科学の専門家が診たりと、大学にあるリソース(資源)を活用したい」と話す。
両者の協定は、選手の支援で得た情報を一般市民の健康増進に応用することも視野に入れる。SAJの笠谷幸生競技本部長は「アスリートの研究が予防医学につながるのであれば、必要に応じて(大学側の要望に)協力していきたい」と言う。
札幌医大、やりますねー。
スポーツも科学ですからね。トレーニングや、特にスキーなどのように技術力を要求される競技では、医学と連携するのは賢い。どんなスポーツもそうですけれど、医科大学が力を注いでいる点が凄いですね。日本選手に不利になってきたと言われているジャンプですが、頑張ってほしいです。