奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」理事長山本文夫被告(51)=詐欺罪で起訴=らが不要な肝臓手術で入院患者を死亡させた疑いがある事件で、執刀の際、肝臓手術の専門知識を持つ医師はいなかったことが10日、捜査関係者への取材で分かった。
医療関係者によると、肝臓手術は難易度が高いため、通常は複数の専門の医師がチームを組んで実施するという。奈良県警は山本被告らから引き続き任意で事情を聴き、手術の経緯を調べる。
捜査関係者によると、問題の手術は2006年6月にあり、男性患者=当時(51)=が肝臓の腫瘍摘出を受けて大量出血で死亡した。山本被告が執刀し、男性医師(54)と看護師2人が立ち会った。
山本被告は心臓血管外科などが専門で、男性医師も肝臓手術には詳しくなかった。麻酔医もおらず、山本被告らが麻酔もかけていたという。
男性患者の腫瘍は、奈良県警が押収したコンピューター断層撮影(CT)などの結果から、良性だったとみられている。
何故こんなチャレンジャーなことをしてしまったのか…。出来ると思っていたんでしょうか。でも専門分野の違う外科領域に手を出すなど・・・。
しかも人の命がかかっていることですからね。訴えられても仕方ないでしょう。