食糧不足などの経済苦境に直面するアフリカ南部、ジンバブエ情勢で国連開発計画(UNDP)の現地代表は19日、昨年8月以降に拡大したコレラ被害で今年7月までの死亡者が4288人に達したことを明らかにした。累計の患者は9万8592人。
首都ハラレで開かれた人道支援関連の会合で述べた。同国政府は先月、拡大は底を打ったと宣言したが、国連関係者は再燃の危険性はあるとも警告している。同国のコレラ被害は、下水道設備の不備が原因。国連は先に、同国総人口の半分以上に当たる約600万人が都市部や地方部で清潔な飲料水の供給を受けておらず、衛生設備も劣悪な状態にあると指摘。また、500万人以上が飢餓の危険に瀕していると警告していた。
ジンバブエでは昨年の大統領選後に与野党間の対立が先鋭化し、暴力事件が多発するなど政情が緊迫化。周辺諸国の仲裁で今年2月、野党指導者が首相に就任する連立政権がやっと発足していた。この連立政権を受け、国際社会や国連は援助再開に踏み切ったが、長年の独裁政権を率いてきたムガベ大統領の失政で経済はほぼ崩壊状態で、高率のインフレにも襲われている。
国連は今年初め、総額7億1800万ドルの人道援助を国際社会に要請したが、これまで得た拠出額は44%にとどまっている。政府職員の給料支払いにも困っているとされ、昇給を求める医師のストライキも約1カ月続いている。新型インフルエンザ(H1N1型)に襲われた場合、甚大な被害も懸念されている。
国として政治を行い、近代化したとしても、トップがおかしくなると国が崩壊し、壊滅状態になってしまうのですね。民主党がおかしいとは言いませんが、政権交代して有頂天にならずに、国民のために全力で政治を行ってほしいと思います。戦後自民党が君臨し続けて安定しているといえば安定していましたけれど、族議員とか、土建業者との癒着とか、老人による政治とか、そういった膿を全部吐き出して、他の先進国のように本当の意味での民主政治を行ってもらいたい。
ジンバブエは政治によって滅ぼされつつあるといっても過言ではありません。どう立ち直らせるのか。その方法が成功した場合は全世界が注目するモデルケースになるでしょう。
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