福島県立医大は3日、付属病院で7月に実施した県内の男児(2)の手術で、誤って静脈に空気を注入する医療ミスがあったと発表した。男児は意識不明の状態が続いているという。
同大によると、7月29日、男児の胃食道逆流症を治療する手術を実施。20代の女性麻酔科医が胃に空気を送ろうとした際、鼻から胃につながるチューブを使用しないといけないのに、右足から静脈につながる別のチューブに注射器で空気100ミリリットルを送ってしまった。
それぞれのチューブは太さがほぼ同じ。男児の体に手術用のシーツがかかっていたため、麻酔科医が手探りでチューブを選び、注入したという。麻酔科医は「正しいチューブと信じてしまった」と話している。
同病院は、注射器の色を変える措置を取り、来週には外部専門家による調査委員会を立ち上げる予定。
確かに手術時の麻酔科パートはごちゃごちゃしていますが…胃管とルートを間違えて空気を注入してしまうってのは・・・。
未然に防げた事故です。二度とこういうことが起こらないよう、全国的に対策してほしいですね。色を変えるとか、形を別にするとか、対策方法はいろいろあるでしょうから。
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