爪の伸びが余りに遅かったり、速すぎたりするのは、身体のどこかに異常をきたしているサインだという。
天津中医薬大学の医師によれば、通常、成人の爪は1週間に1〜1.4mm伸びるが、明確な根拠はないものの、爪の成長は健康状態と関連性があると話す。中国医学では、爪は「筋の余り」と捉えられ、人によって伸びる速さは異なるとされており、年齢や気候、性別などのほか、栄養状態や精神的な状態によっても伸びる速さは異なってくると考えられている。
とくに栄養の摂取が不十分になると爪の成長にも変化が生じ、拒食症の場合には爪の成長が明らかに遅くなり、横に波打つような状態になってしまうという。心理状態も爪の状態に影響するとされ、精神的に健康な状態では血液の循環が促され、栄養が行きわたることから、爪がなめらかな状態になる。
そのほか、甲状腺機能が過剰になる甲状腺機能亢進症や、先天的心臓病、パーキンソン病、妊娠期の疾病などの場合には爪の成長が速くなるが、甲状腺機能が低下している場合や、肝機能障害、糖尿病などの場合には爪の成長が著しく遅くなるなどの変化が生じるという。
爪の伸びも人間の生理現象ですからね。ただ残念ながら、ある程度の長さになると切ってしまうため、爪の伸びるスピード等で判断することはできないでしょう。貧血の場合には爪の形が変わるので診断的価値があったりします。