文部科学省は17日、全国の国公私立大の医学部の来年度の入学定員について、過去最多だった今春からさらに最大369人増員し、8855人とする計画を発表した。
医師不足に対応するため今後10年間、増員を続ける方針。卒後も一定期間は地域にとどまる条件を課すなどして医師偏在の解消を目指す。
塩谷文科相が17日午前、地域医療に関する関係閣僚会議で明らかにした。増員の内訳は、〈1〉各都道府県7人以内の「地域医療枠」(最大329人)〈2〉各大学3人を上限に、臨床現場には出ない研究医を養成する「研究枠」(同10人)〈3〉併設の歯学部で定員を減らした場合に医学部の増員を認める「歯学代替枠」(同30人)――の計369人。
地域医療枠は、勤務地を一定期間限定した入学枠を設ける大学などが対象。従来は、都道府県が地元大学だけを対象に割り振り先や人数を決めていたが、今回は、ほかの地域にある大学から派遣された医師も地域医療を支えている実態を踏まえ、7人のうち2人までは別の都道府県にある大学にも割り振れるようにした。
研究枠は、臨床医不足の余波で再生医療など最先端の研究を担う研究医が不足していることに対応する初めての措置。文科省は再来年度以降も今回の増員幅を維持した上で、必要に応じさらなる上乗せも検討する。
確かに増えすぎた歯科医よりは医師を増やしたほうがいいかもしれませんが・・・。
医学生が増えるということは国が負担する補助金も著しく増えることになりますが、その点は大丈夫なんでしょうか。それを各大学ごとに負担させるのならばお話になりません。
研究枠はよくわからんですねぇ。臨床に出るか研究をするかは医学をある程度理解しないと決められないものだと思いますし。頭がたいそう良くても人格的に臨床医に向いていない人をそっちに回して合格させるのは合理的といえば合理的ですが。