脳や脊髄の神経が切れるのを防ぐ遺伝子を東京大学と理化学研究所、九州大学の共同研究チームが発見した。
パーキンソン病などの治療に応用できると期待される。成果は29日付の科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスに掲載される。
人間の脳は、1000億個以上の神経細胞が結びつき、複雑な回路を構成している。赤ちゃんのころはいろいろな細胞同士が結合しているが、情報伝達の効率を上げるため、不要なつながりは切断されていく。
だが、必要な神経まで切れてしまうと、パーキンソン病やアルツハイマー病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)などの発症につながる場合があるとされる。
同研究所の林悠研究員らは、モデル動物の線虫を用いて実験。「Wnt」と呼ばれる遺伝子が、必要な神経を切断から守っていることを突き止めた。
この遺伝子に対する治療法がみつかれば、難病とされている神経疾患が劇的に治る可能性も。まさに夢のような発見です。
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結構違うよ、似たようなことで悩んだことあったけど。