ビールを飲んだ時になぜ「ホッ」とした気分になるのか。そのメカニズムを名古屋市立大大学院医学研究科の岡嶋研二教授、原田直明准教授のグループが明らかにした。
グループは、細胞増殖や神経機能を活性化させる働きがあり、脳で増加すると不安をやわらげたり気分を静める効果があるタンパク質「IGF−1」に着目した。
マウスに1日1回0・2ミリリットルのビールを1カ月間飲ませた結果、IGF−1が脳を含む全身で2倍に増加。一方で、胃や腸の知覚神経を調べると、神経が刺激され、神経伝達物質が放出されていたことが分かった。
アルコールに加えて、ビールに含まれるホップの香り成分や炭酸も知覚神経を刺激することから、これらの成分による胃や腸での刺激が脳の内部にある海馬や、リラックスさせる副交感神経を刺激し、脳を含む全身のIGF−1が増加したと考えられるという。
岡嶋教授は「ビールを毎日飲むことで、ストレス解消につながる。その心地よさが『とりあえずビール』となる理由でしょう。とはいえ飲みすぎは良くない」と話している。
アルコールの作用だけじゃなかったんですね。
ホップ、そして炭酸も。全てよし。ビールはまぁ飲みすぎなければアルコール濃度もそこまででもないんで、いいんじゃないでしょうか。適量が一番ですけどね。適量守れないのならば最初から飲むべきではありません。
ああこんな時間だというのにビールのみたくなってきた。明日もあるんで飲まないで寝ますけど。笑
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毎日新聞 3月20日(火)2時2分配信
名古屋市立大は19日、老化防止研究などの論文に改ざんや捏造(ねつぞう)があったとして大学院医学研究科の原田直明准教授(44)を懲戒解雇、監督責任者として岡嶋研二教授(58)を停職6カ月の処分にした。名市大の調査専門委員会によると原田准教授は熊本大研究生時代(05年)の1本を含む計8本の論文で過去の実験画像を新しいものとして使ったり、画像に手に加えたという。原田准教授は「論文作成中に、仮に作成したものを誤って使ってしまった」と説明しているが、調査委は信用できないと判断した。
監督の教授停職 岡嶋教授が責任著者を務めた論文19本で画像に手が加えられたり、他の実験画像の流用が判明した。調査委議長の今川正良副学長は「岡嶋教授の不正関与を裏付ける証拠はなかったが、本人が不正に気づいていなかったとは考えられない」と述べた。
処分された2人は育毛や老化防止、認知症予防に役立つ物質を研究。学外から指摘があり、昨年3月から調査委が調べていた。戸苅創(とがり・はじめ)学長は「研究機関としてあるまじきことで大変遺憾。早急に再発防止に努めたい」とのコメントを発表した。【河出伸】