2009年06月20日

紫外線を浴びることで皮膚細胞の寿命が短くなっていく。

紫外線で皮膚細胞の寿命が短くなる!

 コーセーは5月25日、紫外線と皮膚老化に関する新たな知見を発表した。真皮でコラーゲン産生などを行う線維芽細胞に、紫外線A波を照射すると、細胞分裂の回数が減り、細胞そのものの寿命が短くなることがわかった。また紫外線によるダメージは、年を重ねるにつれて大きくなり、寿命の短縮率を高めるということも明らかになった

 これは同社研究所の薬剤開発グループの成英次研究員と静岡県立大学の加治和彦教授の共同研究。この研究では、教授本人が自身の皮膚細胞を36歳、47歳、56歳、62歳の4回にわたって皮膚細胞を採取して分析を行った。

 採取した細胞は、真皮の線維芽細胞の一つで、年齢を重ねるごとに分裂回数が少なくなることが明らかになっている「ASF-4細胞」。深いシワや濃いシミといった肌の光老化を引き起こす原因となる紫外線A波の照射によって、分裂回数がどのように変化するかを調べた。

 研究では、真夏日の昼間、30〜60分程度外出した際に浴びる紫外線量と同じ程度の紫外線A波を照射した細胞と、照射しない細胞を、一定の条件でシャーレに入れ、細胞分裂が止まるまでの回数=“寿命”を比較。4回とも同条件で行った。

 すると、紫外線を照射した細胞は、紫外線が照射されなかった細胞に比べて、分裂回数が少なくなった。つまり寿命が短くなったといえる。また、その寿命の短縮率は、年齢が上がるにつれて大きくなった。

 老化研究に詳しい加治教授は、「酸素分圧を上げて酸化ストレスをかけると、ASF-4細胞の分裂回数が減ることは細胞モデルで確認している。つまり、紫外線を浴びることで発生した活性酸素のダメージで、細胞の分裂回数が減った結果、再生が追いつかず、皮膚老化につながっていく可能性がある」と推測している。

 同社研究所の成研究員は「若いころからUVケアを行うことで、紫外線による光老化を抑えられる可能性は高い。抗酸化作用のあるアスタキサンチンといった成分の併用も適していると考えられる」と話す。



 アジア人でも紫外線によるダメージが深刻、ということは、白人にとっては相当被害が出ているんでしょう。

 なんか難しいですよね。でも紫外線を浴びないと精神的な面でネガティブになりそうな気がするんですよね。皮膚にはよくないのかもしれませんけれど、日光を浴びることの健康さとの兼ね合いですかね。

 うつと日光の関係も気になりますが、将来のお肌の具合を考えたら、まぁ若い女性はできるだけ紫外線を浴びないようにしたほうがいいんでしょうな。

関連
医学処:ブロッコリーの新芽は、紫外線による肌へのダメージを防ぐ
医学処:日焼け止めクリームを使っても紫外線から肌を守れない問題
医学処:老化防止クリームに含まれる抗酸化物質には効果が無い。
広告
posted by さじ at 02:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック