2009年06月10日

低身長がコンプレックスの女性が脚を伸ばす手術を受ける。

手術で脚を伸ばした豪女性、施術の一部始終を観察 「思い出のため」

 オーストラリア・クイーンズランド(Queensland)州の弁護士で市議会議員のハイナル・バン(Hajnal Ban)さん(31)は、長年、154センチという身長にコンプレックスを抱き続けてきたが、このほど、念願かなって脚を伸ばす手術を受けた。

 バンさんに、転機が訪れたのは7年前のことだ。友人との会話のなかで、中国、イタリア、米国で人気の「脚延長術」というものを知ったのだ。姿見の前に立つときは、いつも積み重ねた電話帳の上に載っていたというバンさん。手術代3万ドル(約290万円)を貯め、ロシア・シベリア地方のクルガン(Kurgan)にあるクリニックに向かった。

 手術は、両脚にそれぞれ14本のワイヤーを貫通させ、ワイヤーを円形の固定器に接続して骨の2か所を切断するというもの。バンさんは、自分が生まれ変わる瞬間を記憶にとどめようと、特殊な麻酔を施してもらい、4時間の手術の間、一部始終を観察した。手術台に身を横たえながらも意識ははっきりしていたというバンさんは、手術中も「あまりのすばらしさに感嘆していた。ついにわたしの人生を変えられることができたのだから」と話した。

 その後9か月間、切断した骨のすき間に徐々に新たな骨が形成されてゆき、バンさんの身長は最終的に162センチまで伸びた。固定器を外した後は、さらに3か月間、石こうで脚を固定せねばならず、手術を受けてから通常の生活に戻るまでに丸1年を要したが、「手ごたえのある1年だった」とバンさんは振り返る。

 だが、オーストラリアの専門家は、こうした施術には脚の変形、筋肉・関節・神経の損傷、感染症、関節炎、慢性的な痛みといった副作用や合併症のリスクがつきまとうと警鐘を鳴らす

 脚延長術は、もともとは小人症などの先天性欠損症を持った患者の治療のため、ロシアで開発された。この手術法は、身長が高いほど出世すると信じる中国の若いビジネスマンたちの間で人気を呼んだが、ずさんな手術が多数報告されたことを受け、中国政府は2006年に脚延長術を禁止した

 身長に対するコンプレックスは完全に消えたというバンさんは、「わたしは人を外見で判断することはしないし、脚延長術を受けたことでわたしを偏見の目で見てほしくない」と語っている。



 これも1つの美容外科の形なんでしょうかねぇ。先天的な低身長を治すためならば「治療」ではありますが、コンプレックス医療となるとなかなか…。

 確かに骨を伸ばす手術は可能ですが、やはりそれに付属している神経、筋肉などに影響がないかというと、まぁ大いにあるでしょうし、閉経後に骨量が減少した後の影響なども心配です。

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posted by さじ at 05:29 | Comment(1) | TrackBack(0) | 生理
この記事へのコメント
イタリア共和国ベルルスコーニ首相の名言、イタリアの男は( )ほど馬鹿ではない。微笑む素顔は優しさと福々しさを日本人女性の私にだって魅力的に写ります。害を与える力があっても誰にも害をなさない、百合の花は腐ると雑草よりも酷い悪臭を放つ。シェイクスピア『ソネット集』にて
Posted by みか at 2011年05月16日 08:14
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