不眠症の人が眠れるようにするには、依存リスクのある睡眠薬を継続的に使用するよりも、トークセラピーが効果的であることが19日に発表された研究で分かった。
カナダ・ケベック州のラバル大学の研究チームが、慢性的な不眠症と診断されている大人160人を対象に、トークセラピーを受けた場合と睡眠薬を服用した場合を比較した。
最初の6週間は、毎週グループセラピーを受けたグループと毎晩薬を服用したグループの両方に効果がみられ、およそ6割の人が早く寝付けたうえ、長く眠れたと、研究者のチャールズ・モリン氏は記している。
その後の6カ月間では、セラピーを受けたグループのほうが、必要に応じて薬を服用したグループよりも眠ることが出来たという。最も効果的だったのは、患者が不眠の原因となっている問題を話すことが出来る、個別に行った隔月のトークセラピーだった。
このセラピーでは、患者はベッドでは睡眠だけに集中し、読書やテレビの視聴、悩んだりするのは避けるよう指導された。もし20分経っても眠れないときは、いったん起きて、眠くなった場合にだけベッドに戻るようにし、毎朝同じ時間に起きるようにとも言われた。
不眠の原因は何だったのか、というところでしょうか。
脳の伝達物質の不具合によるものなのか、それとも一日のリズムの乱れによるものなのか。多くの場合、生活リズムが不安定で不眠に陥ったというケースが考えられます。また、ストレスによるもの、ということも考えられます。
トークセラピーによって睡眠を促す生活習慣を心がけること、毎朝同じ時間に起きてリズムを整えることで不眠が改善されたのではないかな、と。日本ではなかなかここまでやってくれるところはないですけれど、理論的には自分で出来ることだと思うので、眠れなくて困っている方はやってみてはいかが。
参考:GIGAZINE 不眠症になる10の原因
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