2009年05月12日

唾液に含まれるシアル酸に育毛効果がある。

<シアル酸>唾液成分に発毛効果 「牛に頭なめさせると…」ドイツの言い伝えに着目

 薄毛で悩む人に朗報?−−名古屋市立大大学院の岡嶋研二教授(55)=展開医科学専攻=と原田直明准教授(41)=同=が、唾液に含まれる糖の一種「シアル酸」に育毛効果があることを発見した。美肌効果も確認しており、育毛剤や美容液などの開発に応用が期待されるという。マウスを使った実験成果を3月の日本農芸化学会で発表した。

 岡嶋教授らはこれまでにトウガラシの辛み成分、カプサイシンが知覚神経を刺激、毛の成長を促進するたんぱく質「インスリン様成長因子1(IGF−1)」を増やす仕組みを解明している。

 他にもIGF−1を増やす物質はないかと考え「牛に頭をなめさせると毛が生える」というドイツの言い伝えに着目。唾液中のシアル酸にも神経刺激作用があることから、育毛効果があると考えた。

 実験はマウス10匹の背中の毛をそり5匹には普通の餌を、別の5匹にシアル酸を経口投与。4週間後、普通の餌を与えたグループはまだ背中の地肌が見えたが、シアル酸を投与したマウスは毛がほとんど元通りだった。

 薄毛の男性10人の頭皮に毎日1回、直接シアル酸を塗ると半年後、5人に育毛効果が表れ、女性10人のほおに4週間塗り続けると7人に肌の弾力がアップする効果もあったという。



 うわぁー。なんかこの「牛に頭をなめさせると毛が生える」というのは10年前ぐらいにテレビでみたことありますね。なんか結構痛いらしいんですけど、その刺激が良さそう、的な。

 しかし実際に効果あったんですね…。古来から伝えられているもの、というのはあながち馬鹿にできないものです。経験の成せる業か。シアル酸ブーム、来そうですねぇ。

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posted by さじ at 02:18 | Comment(1) | TrackBack(0) | 皮膚
この記事へのコメント
<論文捏造>名市大准教授、懲戒解雇 老化研究で画像改ざん
毎日新聞 3月20日(火)2時2分配信
 名古屋市立大は19日、老化防止研究などの論文に改ざんや捏造(ねつぞう)があったとして大学院医学研究科の原田直明准教授(44)を懲戒解雇、監督責任者として岡嶋研二教授(58)を停職6カ月の処分にした。名市大の調査専門委員会によると原田准教授は熊本大研究生時代(05年)の1本を含む計8本の論文で過去の実験画像を新しいものとして使ったり、画像に手に加えたという。原田准教授は「論文作成中に、仮に作成したものを誤って使ってしまった」と説明しているが、調査委は信用できないと判断した。

監督の教授停職 岡嶋教授が責任著者を務めた論文19本で画像に手が加えられたり、他の実験画像の流用が判明した。調査委議長の今川正良副学長は「岡嶋教授の不正関与を裏付ける証拠はなかったが、本人が不正に気づいていなかったとは考えられない」と述べた。

 処分された2人は育毛や老化防止、認知症予防に役立つ物質を研究。学外から指摘があり、昨年3月から調査委が調べていた。戸苅創(とがり・はじめ)学長は「研究機関としてあるまじきことで大変遺憾。早急に再発防止に努めたい」とのコメントを発表した。【河出伸】
Posted by とおりすがり at 2012年03月20日 10:03
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