1918年ごろに世界的に流行したスペイン風邪と呼ばれるH1N1亜型のA型インフルエンザウイルスを豚と猿、マウス、フェレットに接種したところ、豚だけが生き残り、一時的な発熱と軽い呼吸器症状だけで済んだことが分かった。これにより、スペイン風邪の流行拡大に豚が関与しており、豚の間でウイルスが代々受け継がれた結果、現在の新型ウイルスに至ったという説が支持されるという。
米カンザス州立大やカナダ食品検査局などの研究チームが、4日までに実験結果を米ウイルス学誌ジャーナル・オブ・バイロロジーに発表した。
スペイン風邪の流行時には、人だけでなく豚にも症状がみられ、30年に米中西部で豚インフルエンザが流行した際にも、同じ亜型のウイルスが採取、確認されている。
ということはスペイン風邪のような大流行もありうる、と。
しかし今は知識も技術もある時代、誰しもがインフルエンザの予防策を知っている時代です。
人類の英知とマナーと他人を労わる心が勝つのか、それともやはり無能な人類は感染を拡大させてしまうのか。
スペインかぜ(1918 flu pandemic )は、1918年から翌19年にかけ、全世界的に流行したインフルエンザのパンデミックである。感染者6億人、死者4000〜5000万人。
感染者は6億人、死者は5000万人に及び、当時の世界人口は18億人であったと言われているため、全人類の約3割がスペインかぜに感染したことになる。日本では当時の人口5500万人に対し39万人(当時の内務省は39万人と発表したが、最新の研究では48万人に達していたと推定されている)が死亡、米国でも50万人が死亡した。これらの数値は感染症のみならず戦争や災害などすべてのヒトの死因の中でも、もっとも多くのヒトを短期間で死に至らしめた記録的なものである。
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