2009年05月07日

大気が汚染されているほうが、植物の温暖化防止力を高める

大気汚染はかえって植物の温暖化防止力を高める、英研究

 ばい煙やスモッグに覆われた空をきれいにすると、植物の二酸化炭素(CO2)吸収力が極端に抑制され、地球温暖化の防止効果が減じる可能性がある――。23日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」にこのような研究結果が発表された。
 
 植物、特に熱帯林は、人類が排出する全CO2の実に4分の1を吸収し、気候変動を抑制する極めて重要な役割を果たしている。

 一般的には、大気汚染が進むと太陽光線が空気中の粒子状汚染物質に遮られ、いわゆるグローバル・ディミング(global dimming、地球暗化)によって植物は光合成ができなくなることから、温暖化防止プロセスが阻害されると考えられている。

 ところが、英ウォリングフォード(Wallingford)の英国生態学水文学センター(Centre for Ecology and Hydrology)が発表した論文によれば、正しくはその「逆」の作用が起こるという

 「驚くべきことに、大気汚染が原因で、1960−1999年の間に植物の生産性が約25%向上したと見られる」と、同センターの研究員で研究を主導したリナ・メルカド(Lina Mercado)博士。これは、土壌に蓄えられるCO2の量が10%増加した計算になるという。

 グローバル・ディミングは、特に1950年代から1980年代にかけて顕著に見られたが、研究によればこの時期の植物の成長は非常によかったという。

 前月に発表された研究結果によると、グローバル・ディミングは現在も、欧州を除く世界各地で観測されている。

 グローバル・ディミングはなぜ植物の生育を促進するのか。その答えは、粒子状の大気汚染物質が光を反射する点にある。 

 大気汚染がひどいと植物が受ける直射日光は減る一方、雲や汚染物質は日光を乱反射させ、完全に日陰に隠れている小さな葉にも光が行き届くことになる

 この「拡散放射」現象そのものはすでによく知られているが、現象が植物のCO2吸収力に及ぼす影響を地球規模で調査した研究は、今回が初めてだという。

「人々の健康のため、われわれは大気を浄化し続ける必要がある。だが、空気をきれいにすればするほど、CO2排出量を削減して気候変動を抑制するという課題は難しくなる」と、論文の共同執筆者のピーター・コックス(Peter Cox)英エクセター大学(University of Exeter)教授はジレンマを指摘した。



 はぁー・・・。なるほどねぇ。

 人間が生きていく上では、空気は綺麗なほうが健康にも良いが、地球を温暖化から救うためには空気を綺麗にしないほうがいい、と。

 何事も、短絡的な発想ではうまくいかないものですね。粒子の乱反射で日陰となった部分が減るとは。思いついた人は眼の付け所がシャープですね。

 この結果をうけて、環境保護団体はどうするんでしょうか。

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posted by さじ at 22:15 | Comment(1) | TrackBack(0) | 呼吸
この記事へのコメント
■【主張】温室ガス中期目標 実現可能な数値にしたい―地球温暖化二酸化炭素説がいつまでも主要な学説であり続けることはあり得ない!!

こんにちは。私は、温室ガス削減目標は、最も低い4%に設定すべきと考えます。なぜなら、日本の省エネ技術はすでに10年くらい前から実質上世界一であり、産業構造など考えると、世界で最もco2削減に貢献しているからです。さらに、地球温暖化二酸化炭素説がいつまでも、主要な学説であり続けることはあり得ないからです。事実、昨年あたりから太陽の黒点活動が停滞しており、この影響で地球寒冷化に向かう可能性もあります。詳細は、是非私のブログをご覧なってください。
Posted by yutakarlson at 2009年05月08日 10:59
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