微生物で通常は働いていない遺伝子を活性化させると、これまで作らなかった抗生物質を生産するようになることを見つけたと、食品総合研究所(茨城県つくば市)とアステラス製薬(東京)の研究グループが26日付の米科学誌ネイチャーバイオテクノロジーに発表した。
近年は微生物から新たな抗生物質を見つけることが難しくなっているが、放線菌では抗生物質を作る遺伝子の約80%が休眠状態という。活性化させる技術は“宝の山”を掘り出すものといえ、同研究所の越智幸三研究専門員は「新しい抗生物質を発見でき、新薬開発につながる」としている。
あんな小さい生き物でも、一攫千金の可能性があります。一度見つけて商品化できれば相当な代物になるでしょう。新たな抗生物質を見つけられれば治療法も劇的に変化するかもしれませんしね。大いに期待です。
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