テキサス州で手術ロボットを利用した初の外科手術が行われ成功していたことが26日までに米空軍の発表により明らかとなった。
手術は今月10日、テキサス州にある米空軍のワイルド・ホール・メディカル・センターでカイル・ウィールド(Kyle Weld)医師(空軍中佐)の執刀により実施。専用の3次元ディスプレーとロボットハンドを使いウィールド医師は腹腔鏡法による初期ガンの摘出手術に成功した。
米空軍で手術ロボットを使った現実の手術が実施されたのは今回が初。
今回の手術で利用された手術用ロボットの価格は100万ドル(約1億円)超。今年の3月に導入されたばかりの新品となる。同病院で追加でもう1機の手術用ロボットを近く導入する予定としており、今後も手術ロボットを使った外科手術を数多く実践することにより、手術ロボットによる手術に慣れた外科医を育成を行う。
米軍では十分な医療設備が整備されていない戦地においても最高水準の外科手術が実施できるように、遠隔操作ロボットを使った外科手術の研究開発を進めてきた。
軍事用として遠隔手術ロボットを用いるのはかなり有用でしょうねぇ。そのロボットさえあれば、ロボット手術に長けた外科医が本国にいながらも手術できるかもしれませんし。
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