王皓がついに王座を射止めた。右のペンホルダー。両面にラバーを張り、バックハンドで裏面を使ってドライブをかける特異なスタイルで知られる。実力がありながらアテネ、北京両五輪シングルスは銀メダル。ビッグタイトルに縁遠かっただけに、「失敗も挫折もした。いつも負けていた中で勝ててうれしい」と、勝利をかみしめた。
脂の乗った25歳。今大会は、本番より厳しい国内選考会を1位で通過し、世界ランキングも1位で迎えるなど満を持して臨んだ。相手の30歳の王励勤は3連覇が懸かっていたが、王皓が圧倒した。
「試合に気持ちをどう持って行くかが分かった。思ったことをコーチに話して、いいアドバイスをもらった」という。裏面ドライブを芸術品といわれるまでに磨き、心理面も充実して勝ち取った王座。横浜という土地柄から、詰め掛けた中国人応援団の大歓声に、笑顔で手を振った。
女子は張怡寧が世界選手権2度目のV/卓球
卓球の世界選手権最終日は5日、横浜アリーナで男女シングルス決勝を行い、女子はアテネ、北京五輪連覇の張怡寧(中国)が前回覇者の郭躍(中国)を4−2で下し、2005年大会以来2度目の優勝を果たした。
男子は世界ランキング1位で第1シードの王皓(中国)が3大会連続4度目の優勝を狙った王励勤(中国)を4−0で下し初優勝した。
3大会連続で中国勢が5種目全制覇を果たした。
ワンハオ、強すぎましたね。ペンなのに裏面ドライブがシェークの選手よりも強力という、まさにペンホルダーの完成系のような選手です。
あのワンリチン相手に4-0は凄い。圧倒的でした。ワンリチンも良いプレイは出ていたんですけれど、やはり裏面ドライブの回転量についていけていない感じでしたね。
チャンイーニンは、最初こそ少し硬くなってて、グオユエの攻撃のほうが勝っている感じがしました。しかし3セット目あたりから、ブロックが硬いの何の。グオユエがほとんどスマッシュみたいにしてコースをついてくるような攻撃に対しても、前陣で止める止める。いやぁ強すぎでした。これはまだまだチャンイーニンの天下が続きそうです。
この一週間ほどは、世界卓球目白押しでした。
世界卓球で、色々な選手のプレイを見て、新たにファンになった選手もおります。
・ルーマニアの怪人ことフィリモン選手。
・ドイツのアチャンタ選手
・フランスのマテネ選手
ホント多種多様な戦い方があるんだな、と。卓球の醍醐味はこれだなと改めて思いました。
当ブログの世界卓球シリーズもこれで終わりにしたいと思います。次から通常どおりの医学ニュースに戻ります。お付き合いいただき、ありがとうございました。
医学処は、卓球を応援しております。
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