ミラクル少女・石川佳純(16=ミキハウスJSC)が北京五輪女王から1ゲームを奪う大健闘を見せた。世界ランク1位の張怡寧(27=中国)と対戦。互角に打ち合い、完ぺきなスマッシュも見せたが1−4(4−11、11−7、4−11、4ー11、7−11)で敗れた。
第1ゲームこそ動きがかたかったものの、2ゲーム目は得意のフォアハンドで攻めた。4回戦まで全試合ストレート勝ちの女王から1ゲームを奪取。緩急のついたボールにも素早く対応した。「もう1セット取れるんじゃないかと思った」の言葉通り、最終ゲームも6−6までは互角の打ち合いを見せた。
鋭いサーブ変化やドライブには対応できなかったが、尊敬する女王に「中国に近づいた」と言わしめた。世界でのシングルスデビューは、無限の可能性を秘めた16歳に満足と大きな収穫を与えた。
壮絶なラリー戦でした。
チャンイーニンがどれほど強いかというと、もう8年ほど、出る大会ではほとんど全て優勝というくらい、強い。まさに女王の称号にふさわしい選手です。サーブ、ドライブ、台上処理、レシーブ、強打、フットワークなど、卓球において評価すべき点は多々ありますが、そのどれもが世界最高峰かつ、安定性も抜群という恐るべき選手です。
しかし1セット取るという大健闘。しかも16歳で。素晴らしいにもほどがあります。
他の負けてしまったセットでも、非常に良いラリーばかりでした。
なんかこう、石川の卓球とチャンイーニンの卓球って、凄く似てるんですよね。お互いに台から下がらずフットワークを駆使してフォアとバックを打ち続けるところなど。
なんでも石川は、チャンイーニンに憧れてこういったスタイルを真似しているし髪型もまねているとか。成る程と思うほど似ている。しかも持ち前の怪物じみたセンスで、世界最高峰のスタイルを確実にモノにしています。
張怡寧、石川に本気モード/卓球
世界選手権第6日(3日、横浜アリーナ)女子シングルスの五輪覇者、張怡寧は日本のホープ、石川を警戒してか、第2ゲームを失ってからは本気モードで攻め立てた。「石川はホームで調子がいいことは分かっていた。実力を出してきたが、わたしも出した」と王国中国のエースは口にした。
6年前は福原、今回は石川のメダルのチャンスを準々決勝で阻止した。2大会ぶりの世界女王奪回に燃える27歳は「日本選手がわたしを破るときが来るのが楽しみ」と言った。
女王のコメント、かっこよすぎです。他の中国選手に負けず女王の座を保ち続けて下さい。
石川佳純が、その座を奪い取るまで。