2009年04月30日

原因不明の難病「特発性大腿骨頭壊死」をラットで再現する

大腿骨頭壊死のモデル確立 ラットで再現、札幌医大

 股関節からひざにかけて激しい痛みを伴う原因不明の難病「特発性大腿骨頭壊死症」の疾患状態をラットで再現することに、札幌医大の松本博志教授(法医学)らのグループが成功、24日までに英国の学会誌に発表した。メカニズムの解明や新たな治療法開発につながると期待される。

 大腿骨頭壊死症は、血流障害で足の付け根にある大腿骨頭部の細胞が死んで関節面が変形。激痛に襲われたり股関節の動きが制限され、歩行などが困難になる。外傷ややけどなどの治療でステロイドを投与された患者が多く発病するという。

 グループは、ラットにステロイド系の薬剤とリポ多糖類の物質を定期的に投与。一定期間が経過した後に血液や大腿骨、肝臓の組織を採取し、骨壊死の程度や総コレステロール値などを測定したところ、人間の病態と類似した大腿骨頭壊死のモデルが確認できた。



 モデルが出来たということは、原因が不明、治療法もままならない「難病」の疾患の、根本を探ることができるということです。
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posted by さじ at 02:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 介護
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