総合病院の吉川病院(京都市左京区)は、医用画像システム開発のイーメディカルシステム(下京区)の画像処理技術を用い、磁気共鳴画像装置(MRI)によるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)検査をこのほど始めた。主流のコンピューター断層撮影装置(CT)と異なり、放射線による被ばくの心配がないのが特徴で、実施例は国内でも少ないという。
メタボは、内臓脂肪の面積が100平方センチ以上あるのが条件の一つ。検査は、MRIで撮影した画像をイーメディカルのソフトで解析することで、皮下脂肪と内臓脂肪を自動的に分けてそれぞれの面積を算出する。
脂肪面積の計測で現在主流のCTはエックス線を用いている。被ばく量を抑えるため1断面だけ撮影する方法もあるが、撮影時の姿勢や食事の影響で脂肪面積に誤差が生じやすい課題があるという。
内臓脂肪検査は画像のみで2万円。同病院は、MRIを用いたがん検査も4万5000円で始めている。
メタボがメジャーな用語になった今、こういう方法も医療の1つの形なのでしょう。メタボが原因で病気になるより、予防の意味も含めて画像で検診するのは良いことだと思います。
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