2009年04月20日

ES細胞で毛を新しく生えさせることに成功する。

ES細胞で毛を新しく生えさせることに成功

 胚性幹細胞(ES細胞)を使い、毛を新しく生えさせることに松本歯科大の八巻真理子講師(幹細胞生物学)がマウスの実験で成功した。

 脱毛の治療法の開発などに役立つ成果で、日本再生医療学会誌5月号に発表する。

 八巻講師は、ES細胞だけでは毛を新生させることが難しいことから、皮膚細胞と共同で様々な器官を作る間葉系細胞に着目。マウスの胎児の歯から間葉系細胞を取り出し、皮膚の細胞の元になるマウスES細胞と混ぜた塊にして培養した

 その結果、48個の塊のうち約4割で毛が1〜2本生えたことを確認。細胞の増殖を促すたんぱく質を加えると、毛ができる割合は約6割に上がった。この塊を、マウスの背筋に移植すると12匹すべてで毛が生えてきた。毛に栄養を送る毛乳頭もできていた。

 八巻講師は「ES細胞と、他の機能を持つ別の間葉系細胞を組み合わせれば、違う器官が形成されるかも知れない。まずは、人のES細胞を使って毛髪ができるか試したい」としている。



 丸ごと再生しようという研究。今の医学では細胞を活性化させるとか、男性ホルモン受容体をブロックするとか、後頭部の毛髪を移植するといった方法がとられていますが

 あと10年もすればはげの人に、幹細胞を移植して毛髪再生することも可能かもしれません。
 
 ハゲ人口の多い日本では特に朗報か。

関連
医学処:わかめを食べると本当に髪の毛は生えるのか?
医学処:プロペシアとカプサイシンとイソフラボンの発毛法が劇的効果。
医学処:看護師のたまごたちが医療用ウィッグに髪を提供する
広告
posted by さじ at 01:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 皮膚
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック