1か月以上の長期入院治療中の児童に、近くの小学校などから派遣された教師が勉強を教える「院内学級」を続けてきた野洲病院(野洲市小篠原)が、医師不足による入院児童の減少のため、31日で同学級を閉鎖することを決めた。
院内学級は、病気で通学できない小、中学生が学校の勉強に遅れないよう、近くの学校から教師や臨時講師が出向いて教える支援制度。同病院では、「かがやき学級」の名称で、市立野洲小学校の協力で、1997年4月から延べ18人の児童が利用していた。
しかし、2人いた当直勤務可能な常勤医が1人だけになった5年前から、長期入院が必要な児童は滋賀医科大付属病院など周辺の病院に紹介するようになり、2005年6月以降は利用がなくなった。加えて、当分の間は医師不足の解消は見込めないことから、閉鎖することを決めた。
今後は、1週間以上入院している児童を対象に、県が派遣した教員が週3回、2時間の指導をするとした県の制度を利用していくという。
本来なら長期入院することが出来る設備も技術もあり、院内学級も設備が整っているにもかかわらず、医師不足ゆえに長期入院を減らし、更に院内学級も閉鎖。
色々考えてしまいますね。この病院が長期入院をやめたことで他の病院の長期入院が増えることなども考慮してしまいます。医師不足の波はあと数年は続くでしょうけれど、患者は待ってはくれませんからね。
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