「マゴットセラピー」として知られる、うじ虫に壊死した細胞を食べさせる傷口の治療法は、傷口を素早くきれいにすることはできても、傷を早く治すことにはならないことが、初の比較臨床試験で明らかになった。
英ヨーク大学が実施したこの試験は、静脈性下腿潰瘍の患者267人に対し、マゴットセラピーか、ハイドロゲルを使った治療のいずれかを行い、比較したもの。
それによると、治療の結果や費用に大差はなく、マゴットセラピーを受けた患者の中には、通常の治療よりも苦痛を感じると訴えた人もいた。
マゴットセラピーは、古くはナポレオンの軍医などが用いた治療法として知られ、南北戦争や第1次世界大戦中にも使われてきた。
最近では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)など危険性の高い感染症の治療に役立つ可能性があるとして、再び注目を集めていた。
壊死した細胞だけを食べてくれる、というだけでも十分マゴットセラピーをやる意義はあると思うんですけどね。
でもどうやらウジを用いるほうが、治療が早く進む、という程度の効果はなかったようです。うーん。
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