2009年03月12日

レーシック手術を受けるためのポイントをご紹介。

レーシック手術、安全に受けるには ポイントを紹介 

 レーザー光線を使って視力を回復させる「レーシック手術」をめぐり、東京都内の眼科診療所でこのほど、器具の滅菌が不十分だったことが原因とみられる角膜炎などの集団感染が発覚した。同手術は眼科手術の中では比較的簡単とされている上、痛みが少なく短時間で済むため、ここ数年で急速に広まっている。手術の仕組みや医療機関側の衛生管理、手術を安全に受けるポイントなどをまとめてみた。

 レーシック手術は海外で開発され、日本では二〇〇〇年に厚生労働省が手術に使用するレーザー装置を医療機器として承認。その後、一般にも普及してきた。日本眼内レンズ屈折手術学会(東京)によると、手術を受けられる医療機関は全国に二百以上あるとみられ、手術件数は推定で年間四十-四十五万件という

 レーシック手術は、レーザーで目のレンズの役割を果たす角膜の一部を削り、屈折率を変えることで近視や遠視を矯正する。目に痛みを感じないよう点眼麻酔をして行い、時間は二十-三十分。

 角膜(厚さ約〇・五ミリ)は、表面から順に、角膜上皮、ボーマン膜、角膜実質、デスメ膜、角膜内皮という五つの層で構成。手術ではまず、角膜実質のごく表面までの層を特殊な器具で薄くスライスし、ふた(フラップ)を作る。次にフラップをめくり、角膜実質にレーザーを照射。最後にフラップを元に戻すと、自然に接着する。保険が利かない自由診療で、治療費は施設によって異なる。普及に伴い、価格競争が激化しているという。

 東京都中央区保健所によると、集団感染が判明した診療所では、少なくとも患者六十七人が感染性の角膜炎や結膜炎を発症。医療器具の滅菌不足が原因とみている。問題はこうしたケースがどの程度発生しているかだが、厚生労働省医政局指導課は「医療機関側に報告義務がないので、分からない」という。

 手術では、角膜の表面に傷を付けるので、細菌やウイルスが入り込む可能性がある。同手術に取り組んでいる、あさぎり病院(明石市)眼科部長の藤原りつ子医師は「細菌などが混入すると炎症を起こし、角膜が白く濁って視力が低下。重症だと角膜移植が必要になる」と解説する。

 このため、医療機関では、クリップやコードなどの器具は高温高圧で滅菌し、角膜をスライスする器具については使い捨てにするのが必須。また通常、滅菌に必要な温度に達したことを示すインジケーターを導入し、滅菌装置の故障や不具合に備えているという。

 藤原医師は「感染症が起こる一般的な確率は、白内障手術で千人に一人なのに対し、レーシック手術では五千人に一人。安全性は比較的高いが、リスクはある。また、簡単といわれるが、手術に変わりない。医療器具の十分な滅菌は基本中の基本だ」と話す。

 一方、東京の眼科診療所で手術を担当した医師は、日本眼科学会が認定する眼科専門医ではなかった。同学会のガイドライン(指針)では、角膜の疾患などに精通した同専門医であることを手術担当者の条件に掲げる。

 同手術を手掛けている遠谷眼科(尼崎市)医師の遠谷茂院長は「目の疾患があったり、角膜の厚みが足りなかったりすると手術を受けられない。適応を見極める必要もある。治療を受ける際には、衛生管理の意識が高いことはもちろん、専門医であることも一つの参考にしてほしい」と話している。

 都道府県ごとの専門医は同学会のホームページから検索できる



 レーシックが広く普及し、価格も安くなってきました。しかし自費治療ということもあって、中にはお金儲けのような施術を行うところも増えています。非常に残念なことです。

 やはり口コミや信頼できるところをみつけてやってほしいですね。

関連:ずさんな滅菌処理を行っていた銀座眼科で感染性角膜炎。
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posted by さじ at 02:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 眼科
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