子どもの細菌性髄膜炎を引き起こす「インフルエンザ菌b型(Hib=ヒブ)」の予防ワクチンが不足し、販売元の第一三共が先月から病院に対する供給調整を始めた。
供給は月ごとに診療所で3人分、病院で10人分程度に限定され、希望者が多い地域では接種のめどが立っていない。患者家族や医師らで作る「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」は4日、供給不足を速やかに解消するよう求める要望書を、厚生労働省などに提出した。
このワクチンは、昨年12月に販売が始まったばかり。同社では年間約100万本を供給する計画を立てていたが、販売開始を前にワクチンの認知度が急激に上がり、予想を大幅に超える接種希望が殺到。ワクチンとしては異例の供給調整を行う事態になったという。同社では、急きょ増産や輸入増を検討している。
インフルエンザ菌b型は、鼻やのどなどにあるありふれた菌だが、脳の髄膜に感染すると髄膜炎を発症。5歳未満の乳幼児では2000人に1人の割合で発症し、患者の5%が死亡、25%に発達の遅れなどの後遺症が残ると言われている。接種費用は自己負担。
まぁ販売が始まったばかりですからね。。。
そりゃ親御さんなら誰しも、Hibワクチンを接種したいと思うでしょう。すぐにこの不均衡状態は改善されると思うので、いましばしお待ちいただきたい、というところでしょうか。
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