幻覚や妄想などアルツハイマー病の周辺症状にも処方される漢方薬「抑肝散(よくかんさん)」に、症状の原因と考えられる脳の神経細胞死を抑える効果があることが、大阪大の遠山正彌教授、松崎伸介助教らの研究でわかった。
漢方薬の効能の仕組みに迫る成果として注目される。
松崎助教らが着目したのは、細胞内のたんぱく質の形を整える小胞体にある遺伝子で、遺伝性のアルツハイマー病患者に変異が多いプレセニリン1(PS1)。PS1が変異した小胞体は、神経伝達に重要なカルシウムの濃度変化に対応できず機能が低下、不完全なたんぱく質が蓄積して細胞死が起きる。
実験では、PS1を変異させた実験用の神経細胞を使い、小胞体内のカルシウム濃度を変化させる薬剤を投与。約60%が死滅したが、抑肝散を加えると死滅率は約25%に減った。
抑肝散は子供の夜泣きや疳の虫などを抑えるために使われてきた漢方薬。遠山教授は「患者の多くを占める老年性アルツハイマー病も小胞体の機能低下が関係しており、今回の結果と同様の仕組みで周辺症状を抑えている可能性が高い」と話している。
漢方、効くんですねぇ。病院でも処方されることは多々ありますが、実際に神経細胞の死滅を減少させるとなると、より臨床的な研究が求められるかもしれません。
全然関係ないんですが、疳の虫、あれを抑えるために、なんていうんですかね、何か儀式的なことをすると子供の腕とかに白い糸みたいなものが出てきて、それを取れば治る、みたいのがあるらしいんですけど。あれは静電気で立った糸くずらしいです。その糸くずそのものに意味はなく、おそらくなんですけど、糸くずを出させるために身体を擦るといった行為が、疳の虫を抑えているんじゃないですかね。断定は出来ませんが。
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