大阪大病院(大阪府吹田市)は18日、国内初の心肺同時移植を受けた30代の男性患者の心臓や肺の組織に拒絶反応は見られず、臓器の機能も正常で、順調に回復に向かっていることを明らかにした。
同病院移植医療部の福嶌教偉副部長によると、男性は一般病棟の4人部屋に移り、リハビリに励んでいる。約5年10カ月にわたってほぼ寝たきりの状態だったため、全身の筋肉が衰えており、しゃがんだ状態から立ち上がるのも困難な状態。現在は約200メートルを自力歩行できるようになった。
また、移植前はわずかでも力むと吐血する可能性があったため、ペットボトルのふたを開けることすらできなかったが、男性は「ふたを自分で開けられるようになった」と喜んでいるという。福嶌副部長は「免疫抑制剤の影響で免疫力が落ちているので感染症に注意しなければならない」と話している。
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医学処:79例目の脳死臓器移植、国内初の心肺同時移植へ。
30代の若さで5年10ヶ月も寝たきり状態・・・。そんな状態から、自力歩行できるようになるまでに回復する。臓器移植の大いなる意義が感じられます。
順調に回復していっているようで。リハビリも血のにじむようなものでしょうけれど、頑張ってほしいと思います。