がんが治りやすい県のベスト3は、長野、福井、大分、逆に治りにくいワースト3は、青森、福岡、鳥取――。
東京医科歯科大大学院(医療経済学分野)がまとめた、がんの治癒力の都道府県ランキングでこんな結果が出た。喫煙率や肥満率など予防の水準、がん検診の受診率や発見率、放射線治療認定医や呼吸器外科専門医の数など医療機関の状況を分析して作成した。
長野県は、予防、検診が高水準で、がんによる死亡率は全国一低い。上位県は、総合力で死亡率を下げている。一方、最下位の青森県は、がんを増やす喫煙率や肥満率が高く、予防意識が低いようで、がんの死亡率は13年連続で1位だ。
詳しいデータは、販売中の「中央公論」3月号(税込み900円)の「がんで死ぬ県、治る県」で特集している。
やっぱり癌という病気は、どう治療するかとか、どんな医療機関とか、名医とか、関係ないんですよね。
誰しもがんのリスクを抱えているわけですから、できるだけそのリスクを下げるような生活を心がけたり、常にがんを意識して何ともなくても検診には行くなどすると、癌も早期発見されやすくなりますし、結果的に死亡率は激減するのでしょう。
21世紀の医療は、予防ありきです。