2009年02月16日

集中力を高める色と、想像力を高める色について。

集中力を高めるには赤色、自由な発想を促すには青色を選択

 赤色や青色は、単に見た目だけにとどまらない。これらの色は、集中力や創造性に影響を及ぼす可能性がある。

 この新しい色彩連想研究の結果が、『Science』のオンライン速報版『Science Express』に掲載された。

 主要な結果は以下のとおりである。赤色は細部への注意力を、青色は創造性を高めるが、それらの色彩効果は気づかれないことが多い。

 ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)Sauder School of BusinessのRavi Mehta, MBAおよびRui (Juliet) Zhu, PhDは、赤色と青色の効果を比較する6つの色彩研究を実施した。

 Mehta博士およびZhu博士は、6つの研究において、赤色と青色を比較検討した。各研究において、色覚異常のない学部生に、スクリーンセイバーが青色または赤色のコンピュータ・スクリーンに表示された単語の暗記、青色または赤色の物体からの子供のおもちゃのデザイン、住所録の編集など、さまざまなタスクを実行させた。

 各研究において、タスクが赤色モードの場合に学生の集中力が高まり、青色モードの場合に創造性が高まった。

 例えば、スクリーンセイバーが赤色の場合、学生は、より正確に記憶し、より優れたコピー・エディタであった。また、赤色の物体からデザインしたおもちゃは、より実用的であった。それは、一時停止の標識(赤信号)など、赤色が注意の合図であるためであろう、とMehta博士およびZhu博士は述べている。

 創造性を高めるには青色が効果的であった。青色の物体から作ったおもちゃは、それほど実用的ではないにしても、より独創的であった。また、スクリーンセイバーが青色の場合、動物の爪とぎ柱としての使用など、独創的であるが不可能ではない、れんがの使用法をうまく考え出した。

 集中力を高めるのは、赤色または青色のいずれか、創造性を高めるのは、赤色または青色のいずれか、という質問に対して、学生は両質問ともに青色と答えた。研究者らによれば、おそらく青色の方が好きであるという理由で、青色を選んだのであろう。

 「油断のない注意を要するタスク(重要な情報の暗記、新薬の副作用の理解など)には、赤色が特に適切であろう」と、研究者らは記している。

 「しかし、創造性および想像力を要するタスク(美術店のデザイン、新製品アイデアブレインストーミング・セッションなど)には、青色がより効果的であろう」と、Mehta博士およびZui博士は付け加えている。



 警戒を促すような、本能によるものなんでしょうかね。

 白い紙に赤色で書くのではなく、赤字をバックにして、文字を白抜きにした参考書とか、もしかしたら売れるのかもしれません。
広告
posted by さじ at 23:31 | Comment(1) | TrackBack(0) | 精神
この記事へのコメント
起源が起原に及び相対的な価値に並んで居るぴかぴか(新しい)Red&Blue
Posted by みか at 2010年08月28日 11:37
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック