2009年02月10日

若いうちにテレビなどの電子メディアに接すると鬱になりやすい

若年期に電子メディアに接しすぎるとうつになりやすい?米研究

 若年期にテレビやビデオゲームなどの電子メディアに接する時間が長いほど、うつを発症しやすくなるおそれがあるという研究が2日、医学誌「Archives of General Psychiatry」に掲載された。

 研究を行ったのは米ピッツバーグ大医学部の研究チーム。まだDVDやインターネットが広く普及していなかった1995年。当時うつの症状がなかった10代の若者4142人について電子メディアに接する時間を調べた。その結果、1日の総接触時間は平均5.68時間で、内訳はテレビが2.3時間、ラジオが2.34時間、ビデオが0.62時間、コンピューターゲームが0.41時間だった。

 調査対象者の平均年齢が21.8歳に達した7年後に再調査したところ、308人(7.4%)にうつ病の症状がみられたという。

 研究チームは、統計モデルによる分析の結果、テレビの視聴時間が長いほどうつの発症頻度が高まることが分かったとしている。さらにテレビ以外も含めて電子メディアに接触した時間が長いほど、発症頻度が高かかったという

 性別では、電子メディアへの接触時間が同じ場合、女性のうつ発症頻度は男性よりも低かった。

 調査チームは、電子メディアに長時間接することで、スポーツや社会活動、知的活動の時間が少なくなったのではないかと指摘し、達成感や社会との関わりを実感できるような活動をすることで、うつになりにくくなる可能性があるとしている。

論文要旨

 一定のメディアとの接触が、精神的な症状の存在と関連付けられてきているのに、メディアとの接触と鬱病の関係はほとんど調べられていなかった。そこで、本研究では、国内の代表的なサンプルを用いて、思春期のメディアとの接触と青年期の鬱病との関連を評価することを目的とした縦断的コホート研究を行った。

 我々は、思春期には鬱病の兆候が見られなかった4142人における、続く7年の間の発症とメディアとの接触の関連性を調べるため、National Longitudinal Survey of Adolescent Health (Add Health)を用いた。鬱病については9アイテムのCES-Dで評価した。

 追跡調査をした4142人(女性47.5%、白人67.0%)のうち308人から、鬱病と一致する症状が報告された。ベースラインのCES-Dのスコアを含めた共変量をコントロールした結果、1日あたり1時間単位のテレビ使用の増加に伴い、鬱病進行の確率が有意に上昇した。(オッズ比[95%信頼区間], 1.08[1.01-1.16])さらに、1日あたり1時間単位の全メディアとの接触の増加に伴い、鬱病進行の確率が有意に上昇した。

 しかし、ビデオ、コンピューターゲーム、ラジオとの接触と鬱病の進行との間に一貫した関係性は見つけられなかった。若い男性と比べ、若い女性は同程度のメディアとの接触では鬱病が進行しにくい。

 思春期におけるテレビや全メディアとの接触が、青年期、特に若い男性の鬱病発症の確率の上昇と関連付けられる



 テレビをよく見るような内向的な人がうつ病になりやすいとかそういうわけではないんですかね。テレビをみることで活動性が低下し、更に考える機会が減ることでうつ傾向になるのでしょうか。

 まあ確かに若いうちは学校活動や運動に夢中になったほうがよさそうですけれども。

関連
医学処:酷いにきびに悩む10代は、自殺願望を抱くほど鬱症状を呈する
医学処:抗うつ剤の服用、24歳以下で自殺衝動が出るとFDAが警告


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posted by さじ at 21:12 | Comment(1) | TrackBack(0) | 精神
この記事へのコメント
Wikipedia「マインドコントロール」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB

『マインドコントロールの手法として特に顕著なのは、さまざまな局面に対しての膨大な規則を与えて、それらに従うように仕向け、時にはその理由を知る事や考える事を禁止し、その通りに行動すれば非常に賞賛し、僅かでも外れれば厳しく罰して、次第にその規則に無意識に従うように「しつける(犬に芸を教えるように仕込む)」事である。
この「躾(しつけ)」が繰り返されると、常識や個人的価値観、果ては良心や善悪感までもが失われてしまうことがある。そのためコントロールされている者は非常識な振る舞いをしても、当の本人はそれに何の疑問も感じないことにもなる。』

全てのコンピューターメディアはこれと同等の機構を内包しています。同一ループが多く発生するものほどその傾向は顕著になります。

これは私の憶測ですが、「条件反射」でものを処理する機会が極端に増えることが、脳の回路を通常とは異なった構造にしてしまい、結果として前頭葉機能の損傷につながっているものと思われます。
Posted by at 2010年01月09日 14:23
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