「デイジー」「ガートルード」「バターカップ」などの名前をつけてもらっている牛は、名前をつけてもらっていない牛よりも乳の出が良いとする研究結果が、28日の英学術誌「Anthrozoos」オンライン版に発表された。
英ニューカッスル大学(Newcastle University)の研究チームは、酪農家516人への聞き取り調査の結果をまとめたところ、名前をつけてもらっている牛では年間で最大500パイント(約284リットル)も多く乳を出していることが分かった。
研究を指揮したキャサリン・ダグラス(Catherine Douglas)氏は、「牛も人間同様、個人的な親しみを持って接してもらえればより幸せだし、リラックスもする。牛を名前で呼んだり、常にふれ合うなどして『個』を大切にすると、牛の幸福感は増し、人にもなれるばかりか、乳を良く出すようにもなる」と分析している。
ところで、調査した酪農家のうち、牛に名前をつけていると答えた人はほぼ半数の46%だった。ニューキャッスル郊外の酪農家、デニス・ギブ(Dennis Gibb)さんは、「牛1頭1頭を大切にすべき。牛は単なる家畜ではなく、家族の一部なのだから」と話している。
犬とか猫とかみてると不思議なんですけど、人間の言語を理解していないにもかかわらず、自分の名前は覚えてるわけですよね。すごいですよね。
挙句の果てにはお手とかお座りとかも覚えるわけで。えさをもらうための反射能力とはいえ、なかなか面白いもんです。
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