来年4月に独立行政法人化を控える国立がんセンターなど6か所の国立高度専門医療センターの累積の借入金が、来年度末までに1700億円以上になる見込みであることが23日わかった。
新棟建設などの施設整備費、高額医療機器の導入などで、財政投融資制度からの借入金が膨らんだ。このまま独法化すれば、国内最先端の医療機関の安定経営に影響が出る恐れもある。
借入金を、施設ごとに大まかに試算すると、来年4月時点で、がんセンターで583億円、国際医療センター357億円、成育医療センター343億円、循環器病センター279億円などとなる見通し。
このまま独法化すると、高度な医療機器の購入や先進的な臨床研究などを行う余裕がなくなる可能性もあるという。
難しいところです。研究や患者さんのために惜しげもなく医療を提供し続けると、当然病院の借金は膨れ上がります。がんセンターだけでなく、大学病院や大きな総合病院も赤字まみれですからね。
それをプラスにもっていくとなると、どこかを削らなきゃならない。例えば患者さんに提供している最新医療を制限するか、もしくはただでさ過重労働な医療従事者の給料を更に減らすか。カルロスゴーンあたりに頼んでも不可能なんじゃないかと思えるぐらいの状況です。
もちろん病院としては、無駄なところを省くとか、経営努力を行うことは必要だとは思うんですけれども(大学病院といえど黒字にもっていっているところもあるわけですし)、結局は国がお金出すか、国民から集める医療費を増額するかしかないと思うんですけどね。消費税が増えたとして、その税はどこへいくんでしょうね。誰かの懐?どうせなら医療のために使ってもらえないですかね。国民もそれを望んでいると思うんですけども。
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