心肺停止状態となった際に一般市民からAED(自動体外式除細動器)で救命措置を受けた人の1カ月後の生存率が07年、42.5%に上ったことが22日、総務省消防庁の調査で分かった。06年は33%だった。AEDによる救命措置が実施されなかった場合と比べ生存率は4倍超で、市民からAED措置を受けた人の数も06年の144人から07年は287人とほぼ倍増した。総務省消防庁は「一般市民の迅速な救命手当てが非常に重要だと明らかになった」と分析する。
AEDは心臓が止まった人に電気ショックを与えて蘇生させる機器。04年に市民の使用が認められ、駅や空港など公共施設中心に07年末現在、全国で約13万台設置されている。
調査結果によると、07年に市民の目の前で心肺停止状態となりAEDの措置を受けた287人のうち、1カ月後も生存していたのは122人(42.5%)で、うち102人(35.5%)は日常生活をほぼ支障なく送れるまで回復した。一方、AED措置を受けなかった人の1カ月後生存率は9.7%だった。
すごい救命率。まさかこんなにとは。
全国的にAEDが配備されるようになり、どこでも見られることが出来るようになりました。大きな施設にいくと大抵、AEDがどこにあるかを記してありますからね。
その費用も全く無駄ではなく、AEDによって助けられた人は2007年だけで122人。そのうち102人もの人が日常生活に復帰できたというのですから。
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