2009年01月21日

インターロイキン6を発見した日本人2名がクラフォード賞を受賞

クラフォード賞:元大阪大学長ら2人、日本人初受賞

 スウェーデン王立科学アカデミーは15日、09年のクラフォード賞を、岸本忠三・元大阪大学長(69)▽平野俊夫・大阪大大学院医学系研究科長・医学部長(61)▽チャールズ・ディナレロ米コロラド大教授(65)の3氏に贈ると発表した。日本人の受賞は初めて。授賞式は5月11日で、賞金50万ドル(約4500万円)は3人で分ける。

 岸本氏と平野氏は免疫をつかさどる生理活性物質「インターロイキン6」を発見。関節リウマチなど免疫に関係する炎症性疾患に、こうした物質がどのように働くかを解明したことが高く評価された。ディナレロ氏も免疫の研究に携わった。

 クラフォード賞は1980年に創設され、ノーベル賞選考機関として知られる同アカデミーが授与している。



 いまやメジャーとなったIL-6。発見、そして機能の解明が認められてクラフォード賞受賞。

 おめでとうございます!

 IL-6は造血や炎症反応などにおいて重要な役割を果たすサイトカインであり、IL-8やMCP-1などのケモカインの産生亢進及びICAM-1、VCAM-1などの細胞接着分子の発現亢進、B細胞から抗体産生細胞への分化促進などの生理作用を示す。

 また、IL-6は活性化した樹状細胞から分泌され、制御性T細胞の活性を抑えることが知られている。IL-6はハイブリドーマの増殖においても必要な因子である。

・IL-6は、IL-1により刺激された単核食細胞、血管内皮細胞、線維芽細胞、ケラチノサイトなどから産生される。
IL-6は、B細胞や形質細胞を増殖させ、IgG、IgM、IgAを産生させる(抗体産生増強)
・IL-6は、T細胞の分化や活性化にも関与する。
・IL-6は、肝細胞に作用し、CRP、ハプトグロビンなどの急性期蛋白を誘導する。
IL-6は、関節リウマチ患者の関節液中に、著明に増加している

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posted by さじ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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