2009年01月19日

低めの血圧でもリスクがあれば脳卒中や心筋梗塞を起こす

正常値でも要注意 学会が新指針

 日本高血圧学会(島本和明理事長)は16日、標準的な治療方法を示す「高血圧治療ガイドライン(指針)」を5年ぶりに改定した。やや高めだが高血圧の基準に達しない「正常高値」の人でも、糖尿病など他の危険因子があれば、高血圧患者と同様の生活習慣の改善や治療が必要だと指摘。治療対象を事実上広げる判断を示した。

 現在、正常高値は最高血圧130〜139、最低血圧85〜89と定めている。しかし、最近の研究で、低めの血圧でも脳卒中や心筋梗塞を起こす危険性が高いことが分かり、学会は見直しに着手した

 新指針によると、若年・中年者(15〜64歳)の目標血圧は最高130、最低85未満とし、高齢者(65歳以上)は最高140、最低90未満と設定した。糖尿病や心筋梗塞後の患者では最低血圧が80未満と厳しい目標にした

 また、正常高値の人でもメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や喫煙など血圧以外の危険因子が1〜2個ある人は「中等リスク」と位置付けた。危険因子が3個以上か糖尿病や慢性腎臓病など他の病気がある人は「高リスク」として、すぐに降圧薬による治療が必要だとした。

 一方、医師が測ると高めになる「白衣高血圧」やストレスによる「職場高血圧」などを指摘。家庭で血圧を規則的に測ることが重要だと強調した。家庭血圧計は診察室より低くなるため、目標値は最高、最低血圧とも5mmHgずつ低く設定した。朝食前と就寝前の1日2回測り、1週間の平均値で判断する。



 新指針のほうが厳しい基準になってはいますが、これぐらいしないと防げるものも防げないんでしょうねぇ。

 血圧の管理は毎日のルーチンワークです。毎朝計る必要があります。特に糖尿病の方は念入りに。

医学処:手術で治せる高血圧「原発性アルドステロン症」
医学処:塩分過剰は腎臓の細胞膜のコレクトリンを活性化させ血圧を上げる


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posted by さじ at 21:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 循環
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