医師が問診などに「おおむね5分超」を費やさないと外来管理加算(520円)を請求できないという08年度診療報酬改定で導入された「5分ルール」について、日本医師会は14日、医療機関への影響に関するアンケート結果を発表した。加算の算定回数は07年度より24・3%減り、約10万医院の開業医全体の収入減は年間748億円と推計している。1医院当たり75万円程度の減収となる計算。厚労省は開業医全体の減収を、年間240億円と見込んでいた。
外来管理加算は、開業医が問診やアドバイスだけをした患者の再診料に上乗せして請求する。厚労省は08年度から、病院勤務医の負担軽減策の財源を捻出するため、5分超の「丁寧な診察」でないと申請を受け付けない仕組みに変えた。
調査によると、「5分超」を満たせず加算対象患者が減った開業医は42・1%。要件を満たせず加算請求自体をやめた開業医は4・5%だった。加算は200床未満の中小病院も請求できるが、こちらも全体で57億円の収入減と試算された。日医は「5割近くの医療機関に影響が出ている」として、5分ルールの廃止を求めていく。
調査は08年11月、日医会員の中から診療所と病院の4342医療機関を抽出して実施。1972医療機関が応じ、回答率は45・4%だった。
医療費抑制という意味では大きく成功したようではありますが・・・。
大病院などと違って、例えばもう重症ではないような高齢の患者さんの経過観察だった場合、どうですかその後は、といった形で経過を見ていくだけなので、5分未満ということは十分考えられますし、向こう側もそれは承知していると思うのですが。
患者の状態に則って医療を進めるのが本来のスタイルなのに、なぜ5分以上という制約を設け、更にはそれで診療報酬をどうのとしなければならないのか。
医療費削減とはいっても、単に今までと同じように、医者側からお金を搾取しただけですからね、これって。いつまで医者に制約を科すつもりなのでしょうか。
医学処:5分未満の問診の場合、診療報酬を無料にします。
医学処:「外来5分ルール」が医療従事者に不評な理由