薬指が人差し指よりも長い人には、トレーダーとしての資質があるとの研究結果が、12日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)に発表された。
これまでの研究で、薬指と人差し指の長さの割合(2D:4D比率)は、胎児期に、脳の発育に作用して自信と反射作用を高めるアンドロゲン(男性ホルモンの一種)にどれくらいさらされたかを測る指針となることがわかっていた。
今回の研究を主導した英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のジョン・コーティーズ(John Coates)氏によると、アンドロゲンは巨額の金融取引に必要な集中力と反射作用を改善するという。
研究チームは、ロンドン(London)の金融街シティの素早い決断力と迅速な反射行動を必要とする取引に従事している44人の男性トレーダーを対象に、指の長さを計測し、これらのトレーダーの過去20か月間の取引の利益と損失を比べた。
その結果、薬指の長い人の方が長期にわたり高い利益を上げ、金融業界におけるキャリアも長い傾向にあることがわかった。
こういう、胎児期の脳の発達の差も、「才能」の1つなんでしょうね。
そういえば以前とりあげた薬指の長さはスポーツ能力との関連性があるによれば、女性の場合は一般的に薬指のほうが短く、男性の場合は薬指のほうが長い人が多いとか。
アンドロゲンの量の問題なので、これは納得できますね、男性のほうが薬指が長いというのは。私自身今みてみると両指とも薬指のほうが4,5mmほど長いです。
決断力と迅速な行動力の関係を指でみる、なかなか面白い指標ではあります。
医学処:人差し指より薬指が長い子どもは、数学能力が高い。