東北大病院(仙台市)が二〇〇四年度以降、医師への残業代を月三十時間分で打ち切り、〇六―〇七年度の二年間の不払い額が計約五千五百万円に上っていることが七日、分かった。対象の医師は延べ二百六十人で、一人百五十万円を超えるケースもあった。病院は一月中に全額を支払う。
病院によると、国立大学法人化された〇四年以降、手術など勤務記録が確認できる医師については月六十時間までの超過勤務を認めたが、ほかの医師は労使間で確認した月三十時間を目安に打ち切っていた。
勤務時間は医師の自己申告で外来診療や診療にかかわる研究など病院業務と個人的な研究の区別があいまいで実態把握が困難だったという。
〇七年に国から指摘を受け、病院が内部調査をしていた。
ただでさえ安い大学病院の給料。更に残業代まで途中で打ち切られていてはなんともね。
国が変えるとしたら、大学病院への援助が先なんじゃないですかねぇ。日本ではどうしても、開業すればボロ儲けみたいなイメージありますし、実際に給料の面での格差は大きい。でも大学病院の医師は給料を無視して頑張っているわけで。そこらへんの格差がなくなってくれれば、先進医療も崩壊せずにすむんじゃないかなって思いますけどね。
医学処:広島県立病院が研修医への残業代を払っていなかった。
医学処:医者の現実 -医療者の立場から-