様々な細胞に変化できる新型万能細胞(iPS細胞)を、日本人の家族性パーキンソン病の患者から作ることに、慶応大の岡野栄之教授らが成功し、9日、大阪・千里で開かれた講演会で発表した。
発症メカニズムの解明や治療法の開発につながると期待される。
パーキンソン病の原因遺伝子の一つ「PARK(パーク)2」に異常がある60歳代の患者から皮膚細胞の提供を受けた。
PARK2は、脳の神経細胞が信号を伝えるシナプスという部位の働きにかかわっている。iPS細胞を神経細胞に変化させ、正常な細胞と比較しながら発症のしくみを調べる。
慶應の岡野栄之教授ニュース!
神経難病、パーキンソン病のiPS細胞を作ることに成功。実験室でiPS細胞からパーキンソン病の神経細胞を作れば、それに対するメカニズム、新たな治療法も生まれるかもしれません。
大きな一歩です。
医学処:国際幹細胞研究学会でiPS細胞研究が白熱する。
医学処:岡野栄之教授がiPS細胞を用いマウスの神経難病治療に成功
医学処:心臓の神経密度を調べることでパーキンソン病の早期発見へ。