県立須坂病院(斉藤博院長)に昨年11月から非常勤で勤務する産婦人科医師2人が1月1日付で常勤採用され、5日、県庁で辞令が交付された。南郷周児医師(46)と前和幸医師(36)は6日、取材に対し抱負を語った。5日、仕事始めの式で斉藤院長は「対話を忘れず、介護・福祉と連携を密に一人ひとりを大事にする医療を」と職員に訓示した。今年の標語はパートナーシップ。病院機能評価の更新や地方独立行政法人への移行準備が予定される。
南郷医師は東京出身。慶応大学医学部を昭和62年卒業。旧豊科日赤に4カ月赴任し栃木や都内に勤務した。「スタッフが好意的で仕事がしやすい環境。普通にお産ができる施設と医師が必要とされるこの地域の期待に応えたい」。徒歩7分の市内在住。
前医師は大阪府豊中市出身。東京大学医学部を平成10年卒業。長野県立こども病院に1年赴任し、静岡や都内、東大医局に勤務した。「よりよい医療を提供しようと同じ方向を向く姿勢が見える。受けられるべき医療を力の範囲内で提供したい。住民として地域に溶け込みたい」。徒歩5分の市内在住。
病院からは東京へのアクセスがよく、景観や自然環境、温泉、そば、スキーの信州の魅力に加え、迎える職場の環境や、院長、副院長、県の姿勢が好印象を与えたようだ。
産科は3月15日からお産を再開する。担当医師は内藤威副院長と、信大病院で研修中の永井友子医師が4月に戻ると新年度は4人体制となる。
同院は5日現在、医師37人、看護師208人、医療技術者42人、事務13人の合計300人。定数は310人で医師2人、看護師8人の減。なお臨床研修医は6人。
熱意のある産婦人科医が2人も。
医者側が地域に根ざした産科医療を頑張ろうとしているので、地域の方々も出来るだけ出来立ての土台を崩さないように、協力してほしいと思います。