健康食品の有効性、医薬品との飲み合わせによる副作用などの情報をまとめた「健康食品ポケットマニュアル」が出版された。
臨床検査技師や看護師らでつくる「健康食品管理士認定協会」が2年がかりで国内外の研究論文などをもとにまとめた。
マニュアルは、ウコンや黒酢など144食品、コエンザイムQ10やイソフラボンなど食品成分78品目について、〈1〉一般的な使用例〈2〉有効成分〈3〉相互作用がある医薬品一覧〈4〉検査値への影響――を紹介。例えば、抗血液凝固剤「ワーファリン」を服用している人が、滋養強壮に有効とされるクロレラを摂取すると、クロレラに含まれるビタミンKが薬の作用を著しく低下させるので注意が必要だ。ヨーグルトも免疫抑制剤と併用すると感染症を引き起こす可能性があるという。
同協会理事長の長村洋一・鈴鹿医療科学大学教授は「健康食品に関しては誤解が多く、正しい情報知識を身につけることが大切。薬を処方する医師、看護師にも参考になる」と語る。
1冊4000円。416ページで文庫本並みのサイズ。問い合わせは同協会((電)059・381・1510)へ。
お、これ便利かも。検査値に与える影響が書かれているのはいいですねー。
健康食品って薬とは違うんですけど、見逃すとエライことになることもありますからね。医療者としてはワーファリンとクロレラが拮抗することなどは知っていると思いますが、他のマイナーな成分に関しては知られていないことも多そうです。
まあ、病院で薬を処方されるレベルなら、できるだけ健康食品は飲まないにこしたことはないかもしれません。もし何か飲んでるようでしたら主治医に「こういうのを飲んでいいですか」と聞いてみるといいでしょう。
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