吉野川市鴨島町の国立病院機構徳島病院に入院する筋ジストロフィー患者の花見の写真が陶板に焼き付けられ、鳴門市の大塚国際美術館から病院に届けられた。
陶板化されたのは、病院で今年四月に行った花見会で、「こどもたちとの、ある日の風景の大切な記憶」と題されている。人工呼吸器を付け、車いすに乗った三−二十七歳の患者十二人と主治医の多田羅勝義副院長(58)が満開のソメイヨシノを笑顔で楽しむ様子がA4サイズに焼き付けられている。
陶板は筋ジストロフィー病棟の廊下に飾られ、多田羅副院長は「これで患者の笑顔は永遠に残る。陶板のように、いつまでも患者が笑顔で暮らせるように努めたい」と喜んだ。
同館は、陶板にして残したい思い出や写真を毎年募集し、「陶板名画の日」の十月八日に選定作品を発表している。
病院の写真は、全国三十件の応募の中から選ばれた三件のうちの一つ。
医学処:筋ジストロフィーの患者の38%が、着床前診断に賛成している。
医学処:筋ジストロフィーの少年の成長記録を写真集に。
医学処:筋ジストロフィーの原因となるかもしれない蛋白「MG53」