2009年01月04日

免震構造を施した病院と、地震の被害報告。

医療施設「免震構造」でも医療機器転倒などの被害

 医療施設では「免震構造」でも長周期地震動を受けると、人工透析装置などの医療機器が転倒するなど、施設内部では大きな被害が出かねないことが、防災科学技術研究所の実験で確認された。防災科研は、医療機器の固定など病院の地震対策を定めた指針作りを検討する。

 実験は、兵庫耐震工学研究センター(通称・Eディフェンス、兵庫県三木市)の震動実験施設で行われた。装置の上に、診察室や手術室などを模した免震構造の「病院」(4階建て、鉄筋コンクリート)を建てて揺らした。

 東海、東南海地震が同時に発生した際に名古屋市内で想定される震度5強、最大217ガルの揺れを起こしたところ、建物内部では入力値を上回る約240ガルの揺れが観測された

 この結果、固定されていないベッドや手術用照明器具、診察台などが2〜3メートル動いたほか、透析装置が転倒した。一方、キャスターをロックした機器は、10センチ程度しか動かなかった

 実験に立ち会った国立保健医療科学院の筧淳夫・施設科学部長は「今回の実験で、免震ではキャスターの固定でも大きな効果があることがわかった。震災直後でも病院が機能できるよう、対策を考え普及させていく必要がある」と話した。



 こういう研究をやってくれることは医療者にとっては大変ありがたいことですな。

 キャスターを常にロック、か。ベッドなどはほとんど固定されているので安心ですが、他のはどうなんでしょう。常にロックを心がけるようにする必要がありそうですね、たとえ患者さんから離れているものであっても。


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posted by さじ at 15:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | NEWS
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