成人のほぼ5人に1人が眠るために薬や酒を使うことがある-。厚生労働省が25日に公表した2007年国民健康・栄養調査の結果から、酒や薬の力を借りて眠る人が増えている傾向がうかがえた。
厚労省は「ストレスが多いこととの関連が推測され、研究事業に力を入れる」としている。
眠るために睡眠薬などの薬や酒を使うことがあるかどうかを聞いたところ、「ある」と答えたのは男性が22・2%、女性が17・4%。03年の初調査に比べ、男性が2・3ポイント、女性が1・7ポイントそれぞれ上昇。厚労省が策定した国民的な健康づくりの計画「健康日本21」で設定した目標「13%以下」を大幅に上回った。
年代別では、男性が50代、女性が20-30代を除いて全世代で増加。男女とも70歳以上が最も割合が高く、40代も高い伸びだった。頻度の内訳では、男性が「常に」10・5%、「しばしば」3・3%、「時々」8・4%。女性が「常に」7・5%、「しばしば」2・4%、「時々」7・5%だった。
ストレスについても聞いたところ、男性の57・9%、女性の63・9%が「ある」と答えた。
ストレスって言葉を作った人はもはや天才だと思うんですけど、まさしくストレスの多い社会になってしまいました。そしてその弊害は数多く、中でも睡眠の質においては格段に低下していますね。
生きているものとして、睡眠を満足に行えないというのはすごいことだと思います。まあでも、眠らせてくれない社会だからってのもあるでしょうね。無理やり合わせた結果、薬や酒に頼るようになってしまった、といったところでしょうか。
酒はよくないと思いますけれど、薬で眠れるようになったのなら、それはそれでいいことだと思います。不眠をかかえたまま社会生活を送ることは並大抵のことではないですからね。いい波が来たときに、薬をやめられるのが一番なのでは。
医学処:不眠症に悩まされている人の割合が最も高いのは専業主婦
医学処:酒を飲んで眠り込むのは「睡眠」ではなく「意識消失」
医学処:学者の5人に1人が、リタリンなどを服用していた。