横浜市救急医療センター(同市中区)で1999年、診察ミスが原因で全身にまひが残ったとして、当時4歳だった少年(14)と両親が約1億4000万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は26日、約1億円と月々の介護費用などの支払いを命じた1審判決を取り消し、原告逆転敗訴の判決を言い渡した。
1審横浜地裁判決は「担当医は気道閉塞を起こす恐れのある急性喉頭蓋炎に気付くべきだった」と医療ミスを認めたが、南敏文裁判長は「一般の小児科医の水準から、急性喉頭蓋炎発症の可能性を疑うべきだとはいえず、診察と後遺症の因果関係はない」と判断した。
判決によると、少年は99年3月、のどの苦しさを訴えて受診。小児科医は薬を処方して帰宅させたが、翌日未明に一時呼吸停止となり、後遺症で全身まひになった。
ご家族にとってはなんともやるせない判決かもしれません。ですが、第三者からみた視点で、現代の医療水準と照らし合わせても妥当とはいえなかったという判決ですので。。。
こういう「事故」を機会に、現場の医師らはこういった可能性もあるということを念頭におく必要がありますね。頭の片隅にでもあれば、ふとした時に思い出して命を救うこともできるわけですから。
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