米科学誌サイエンスは19日、今年の科学的進歩の10大成果を発表、第1位に山中伸弥京都大教授らが開発した万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の作製技術に関する研究を選んだ。
対象となったのは「細胞の再プログラミング(初期化)」。難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の高齢患者の皮膚細胞から、iPS細胞をつくることに米ハーバード大などが成功した。
同誌は「生物学の新分野を一夜にして切り開き、生命を救う医学的進歩という希望の光をもたらした」としている。
10大成果には、細野秀雄東京工業大教授らが発見した鉄を主成分とする新タイプの高温超電導物質も挙げられた。昨年は、iPS細胞作製は2位だった。
今年は、iPS細胞研究がらみが全部もっていった感じはありますね。
世界中に衝撃を与え、2009年以降もますます加速するであろうiPS細胞ジャンル。しかも日本だけでなくアメリカや欧州など各地域でめざましい競争が始まっていますので、進歩にも期待できそう。
もちろん、実際に臨床応用されて、患者さんの手元に届くのはまだ何年もかかるとは思いますが、新たな治療法として医学書が一新される可能性も秘めております。
医学処:がん化する危険のない、新世代iPS細胞誕生。
医学処:筋萎縮性側索硬化症の患者からiPS細胞を作ることに成功する。
医学処:iPS細胞を用いて未熟児脳症を治療する。